当院では、治療に『痛み』を伴うことが、予想される場合や、現在『痛み』がひどい場合には、『局所麻酔』をします。なぜか?と聞かれれば、それはもちろん、できるだけ痛くないように、処置をしてあげたいからです。私も、痛がっている患者さんを診るのはツライですし、心が傷みます。
小さめ〜中程度の虫歯(C1〜C2)の治療の場合、
当院は基本的に、歯を、極力削らない治療を行なっていますので、麻酔なしでも、痛くないケースもあります。『局所麻酔』が必要かどうか、微妙なケースもありますので、その時は、患者さんに、次のように、お尋ねしています。
「麻酔なしでも、大丈夫かもしれませんが、もし、ほんのちょっとでも『しみたり』、『痛い』のが嫌でしたら、最初から、麻酔をしますが、どうしますか?」
治療前に、このように尋ね、患者さんに決めていただいています。
『麻酔なし』で治療を始めて、もし治療の途中で、『痛み』を感じたら、『麻酔する』こともできますので、ご希望をおっしゃってくださいね。(麻酔をすれば、その後は1時間程度、食事がしにくかったり、話しにくくなったり、頬や、唇を咬まないように、注意していただく必要もあります。)
また、『治療が痛いのは、嫌だけど、麻酔の注射は、もっと嫌!』
このように思っていらっしゃる方は、多いかもしれません。
過去に、『局所麻酔の注射』を受けたときに、『とても痛かった!』という、経験をお持ちの方も、たくさんいると思います。
実は、歯科医のほんのちょっとの配慮で、『局所麻酔の注射の痛み』は、かなり軽減するのです。当院では、
身体に、麻酔液が入ってきたことを気付かせないように、なじませていくイメージです。
その後、麻酔が効き始めるまで、5分ほど待ちます。それから処置を始めています。
麻酔した後に、『エッ、もう終わったの?』とか『全然、痛くなかった!』と、『お褒めの言葉』をいただくこともあります。(もちろん、同じようにやっても、『痛み』を、感じる方もいらっしゃいますし、炎症(強い痛みや、大きな腫れなど)がある場合等には、麻酔の効果が充分得られないことが予想されますので、その場合は、内服のお薬(鎮痛剤・抗生剤)などでいったん炎症を抑え、数日後に処置するほうが患者さまの負担は軽減されます。)
当院では、小学生以下の子供さんには、できるだけ『麻酔なし』で、処置をしております。
注射が平気な、お子さんがいないのと同じで、子供は100%、麻酔が嫌いです。 また、麻酔後に誤って口の中を噛んでしまったり、しびれが気になって、触ってしまい、治りが遅くなることもあります。何より、小さい頃に「歯医者さんは、『痛い』『こわい』ところ」と、心に刻ませてしまうのは、しのびないです。
むし歯が、小さければ、麻酔なしで、処置が可能です。お子さんの歯の定期検診と、むし歯予防・進行抑制に、ぜひご協力いただければ、幸いです。
当院で、処置・治療を受けられた患者さんが、後々、たとえ今後、他の歯科医院に行ったとしても、『歯科』は怖くない・痛くない、大丈夫…と、思ってもらえたなら、私はハッピーです。
患者さんへのお願い
●初診の患者さんや、急患でお越しの方には、来院の当日は、『応急処置』や『投薬』を行ない、後日、
局所麻酔と、治療を行なわせていただく場合があります。
●今までの歯科治療において、麻酔をした際に、気分が悪くなったり、フラフラしたり、麻酔薬にアレルギーのある方は、いつごろ、どのような処置のときに、どうなったのか…を必ず、お伝えください。
●局所麻酔薬には、血管を、収縮させる作用がありますので、
・妊婦の方(特に初期と後期。安定期は、大丈夫です)
・心疾患、脳血管障害、高血圧の治療を受けたことのある方や、現在も、治療中や服薬中の方
は、お申し出ください。
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